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講座詳細情報

申し込み締切日:2016-09-08 / 文学:その他教養 / 学内講座コード:S11240F

「百人一首の魅力とその作者たち」〈6〉

主催:文教大学地域連携センター文教大学湘南キャンパス(神奈川県)]
問合せ先:地域連携センター TEL:048-974-8811(代)
開催日
9/9(金)~10/14(金)
講座回数
全5回
時間
14:00~15:30
講座区分
後期 
入学金
 - 
受講料
7,900円
定員
20
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

世に「百人一首」といわれているのは、藤原定家(1163~1241)が、小倉山荘で百人の秀歌各一首を選び、百枚の色紙に書い たものが後に成書となり「小倉山庄色紙和歌」などと題せられて伝わるうちに誰言うとなく「百人一首」と呼ばれるようになったものである。王朝和歌の精髄を窮めた作品であり、中世以後広く愛され、現在も最も愛唱されている歌集といっても過言ではない。その和歌をまず古注も踏まえ鑑賞し、さらに定家はなぜこの歌を選んだのかを考えてみたい。さらにその歌の作者にまつわるエピソードや他の歌の作品を、さまざまな文学作品を通してみていきたい。 ※初参加の方々も歓迎です。

【講座日程】
1. 9/9
( 74源俊頼朝臣・75藤原基俊・76法性寺入道前関白太政大臣)
歌人としての才能だけでなく、歌壇の育成・保護者であった藤原忠通と、その歌の師であった両人源俊頼と藤原基 俊の三人を取り上げます。俊頼と基俊は定家の父俊成の歌の師でもありました。今回は王朝期後半から末期にかけて活躍した歌人たちです。

2. 9/23
( 77 崇徳院・79 左京大夫顕輔・80 待賢門院堀河)
崇徳院が下命した「久安百首」の歌人をとりあげます。まず自らも詠んだ第75代の天皇崇徳院、そして第6番目の勅撰集「詞花集」の撰者である藤原顕輔、崇徳院の母である待賢門院(鳥羽院の后)の女房堀河の三人の歌をみていきます。

3. 9/30
( 78 源兼昌・81 後徳大寺左大臣・86 西行)
本年春期にも少し出ましたが、院政期歌壇から盛んに行われた題詠の歌三首をみていきます。藤原忠通(第一回)主催の歌合にしばしば登場した源兼昌、定家のいとこで、博学多芸の人藤原実定、そして「新古今集」に94首という最多入数歌人である西行の三人です。

4. 10/7
(83 皇太后大夫俊成・84 藤原清輔)
藤原顕輔(第二回)の息である藤原清輔は和歌の家六条家座の柱石として藤原俊成の御子左家に対抗した歌人です。定家の父俊成は第7番目の勅撰集「千載集」の撰者であり、子左家の頭首として歌壇の長老となり、清輔同様指導的立場にもついた人です。この両歌の人をみていきます。

5. 10/14
( 82 道因法師・85 俊恵法師・87 寂連法師)
西行(第三回)同様僧衣をまといながら自由に数寄の道に身をまかせた三人の遁世者の歌をみていきます。遁世こそ遅かったが和歌の道への志が深かった道因法師、これまた深い情熱を持って花林苑(自己の房)に多くの歌人を招き、歌合や歌会を催した俊恵法師、そして俊成の養子で御子左家の有力歌人である寂連法師の歌です。

備考

※4名未満の場合は非開講になることがあります。

講師陣

名前 千葉 覚
肩書き 元文教大学女子短期大学部非常勤講師
プロフィール 専門は中世和歌文学。「和歌大辞典」(明治書院)、「古語辞典」(福武書店)の各項目を執筆。
また「新編国歌大観」(角川書店)では「嘉元百首」を担当。「大和物語諸注集成」(桜楓社)では「大和物語解」を担当。論文では「鎌倉期歌壇における西園寺家の研究」(立教大学「日本文 学」32号・36号)、最近では「建礼門院右京丈夫集」(「文教大学女子短期大学部紀要」最終 号)を発表。また文教大学女子短期大学部文芸科や国士舘短期大学部国文科の講師を勤め 「風物誌」などの民俗学なども担当する。その関係の論文には「七夕をめぐって」(文教大学 女子短期大学部文芸科「文芸論叢」23号)などがある。元和歌文学会会員。
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