大学公開講座のセカンドアカデミー

しがらみで凝り固まった大人の心根を絵本は時に強く、時にやさしく、解きほぐしてくれます。時間や空間のへだたりをものともしない絵本のこの力に、私は今、改めて驚いています。これは多分、人と自然がおりなす深くて豊かな「情景」の骨格を、絵本がきわめて印象的に描き出しているからではないでしょうか。優れた絵本を前に、大人もたちまち「少年の夏」に戻れるかもしれません。5月に続いて、2回目の今回の講座では、秋をテーマに本を選んでみようと思います。日本人の心に棲みつく秋の情景を、世界のすぐれた絵本はどう描き出しているでしょう。野分けの風に地味な花が揺れる様を「花野」と呼ぶ日本の大人が世界の秋をかみしめてはどうでしょう。

【講座日程】
1. 9/14 絵本の紹介
2. 9/28 自分のための絵本を見つけましょう

※なお、この講座を受講された方は大学図書館の学外利用者として登録されます（20歳以上、または18歳以上で高等教育機関在籍の方、年度末まで有効・更新可）。

※5名未満の場合は非開講になることがあります。

名前	塩谷 智紗子
肩書き	－
プロフィール	文教大学あいのみ文庫代表。「企画集団ぐるーぷ萌」主宰。越谷市在住。文庫活動の他、お話、読み聞かせ、わらべうた、人形劇等、学校・保育所・児童館で公演を続ける。又、学校、図書館、子育て支援センター等で、子どもの本の講座の講師、おはなしを行う。長年の活動が認められ、2007年、あいのみ文庫が文部科学大臣賞を受賞。「企画集団ぐるーぷ萌」大人が、言葉や文字と出会い充実した時間を楽しむ地域コンサート「宵一刻（よいのひととき）」を開いている。 講師補助：あいのみ文庫スタッフ