講座詳細情報
申し込み締切日:2016-05-12 / 文学:その他教養 / 学内講座コード:S11020S
「百人一首の魅力とその作者たち」〈5〉
- 開催日
- 5/13(金)~ 6/10(金)
- 講座回数
- 全5回
- 時間
- 14:00~15:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- -
- 受講料
- 7,900円
- 定員
- 20
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
世に「百人一首」といわれているのは、藤原定家(1163~1241)が、小倉山荘で百人の秀歌各一首を選び、百枚の色紙に書いたものが後に成書となり「小倉山庄色紙和歌」などと題せられて伝わるうちに誰言うとなく「百人一首」と呼ばれるようになったものである。王朝和歌の精髄を窮めた作品であり、中世以後広く愛され、現在も最も愛唱されている歌集といっても過言ではない。その和歌をまず古注も踏まえ鑑賞し、さらに定家はなぜこの歌を選んだのかを考えてみたい。さらにその歌の作者にまつわるエピソードや他の歌の作品を、さまざまな文学作品を通してみていきたい。
※初参加の方々も歓迎です。
【講座日程】
1. 5/13
「聡明な三人の女房(2)」
(58大弐三位・60小式部内侍・61伊勢大輔)
前期最終回に続いて女房歌人三人をみていきます。紫式部の娘である大弐三位、和泉式部の娘・小式部内侍、この両母親と女房仲間である伊勢大輔の三人の当意即妙の歌です。
2. 5/20
「清少納言と二人の男性」
(62清少納言・63左京大夫道雅・64権中納言定頼)
一条天皇中宮定子の女房であり「枕草子」の作者である清少納言の機智に富んだ歌、そして、定子の甥である道雅と一流文化人藤原公任の息定頼の歌をみていきます。
3. 5/27
「三条院と二人の女性」
(65相模・67周防内侍・68三条院)
前回、前々回と同じく殿上人・女房たちの集う華やかなサロンにおいての当意即妙の周防内侍の歌、晴れの場である歌合での相模の歌、そして病気と道長の圧迫に苦しんだ三条院の歌をみていきます。
4. 6/3
「三人の僧侶」
(66大僧正行尊・69能因法師・70良暹法師)
山伏修験の行者として諸国を巡った行尊、これまた諸国を行脚して歌作に勤しんだ能因、叡山の僧で大原に隠棲したといわれる良暹の三人の歌僧の歌をみていきます。
5. 6/10
「後拾遺集から金葉集へ」
(71大納言経信・72祐子内親王家紀伊・73権中納言匡房)
撰歌の勅撰集も後拾遺集から金葉集へと移っていきます。ある題で歌を詠む、いわゆる題詠歌である経信・匡房の歌、また「堀河百首」の歌人でもあり、歌合に多く名を残す女流歌人紀伊の歌をみていきます。
※初参加の方々も歓迎です。
【講座日程】
1. 5/13
「聡明な三人の女房(2)」
(58大弐三位・60小式部内侍・61伊勢大輔)
前期最終回に続いて女房歌人三人をみていきます。紫式部の娘である大弐三位、和泉式部の娘・小式部内侍、この両母親と女房仲間である伊勢大輔の三人の当意即妙の歌です。
2. 5/20
「清少納言と二人の男性」
(62清少納言・63左京大夫道雅・64権中納言定頼)
一条天皇中宮定子の女房であり「枕草子」の作者である清少納言の機智に富んだ歌、そして、定子の甥である道雅と一流文化人藤原公任の息定頼の歌をみていきます。
3. 5/27
「三条院と二人の女性」
(65相模・67周防内侍・68三条院)
前回、前々回と同じく殿上人・女房たちの集う華やかなサロンにおいての当意即妙の周防内侍の歌、晴れの場である歌合での相模の歌、そして病気と道長の圧迫に苦しんだ三条院の歌をみていきます。
4. 6/3
「三人の僧侶」
(66大僧正行尊・69能因法師・70良暹法師)
山伏修験の行者として諸国を巡った行尊、これまた諸国を行脚して歌作に勤しんだ能因、叡山の僧で大原に隠棲したといわれる良暹の三人の歌僧の歌をみていきます。
5. 6/10
「後拾遺集から金葉集へ」
(71大納言経信・72祐子内親王家紀伊・73権中納言匡房)
撰歌の勅撰集も後拾遺集から金葉集へと移っていきます。ある題で歌を詠む、いわゆる題詠歌である経信・匡房の歌、また「堀河百首」の歌人でもあり、歌合に多く名を残す女流歌人紀伊の歌をみていきます。
備考
※4名未満の場合は非開講になることがあります
講師陣
名前 | 千葉 覚 |
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肩書き | 元文教大学女子短期大学部非常勤講師 |
プロフィール | 専門は中世和歌文学。「和歌大辞典」(明治書院)、「古語辞典」(福武書店)の各項目を執筆。また「新編国歌大観」(角川書店)では「嘉元百首」を担当。「大和物語諸注集成」(桜楓社)では「大和物語解」を担当。論文では「鎌倉期歌壇における西園寺家の研究」(立教大学「日本文学」32号・36号)、最近では「建礼門院右京丈夫集(「文教大学女子短期大学部紀要」最終号)を発表。また文教大学女子短期大学部文芸科や国士舘短期大学部国文科の講師を勤め「風物誌」などの民俗学なども担当する。その関係の論文には「七夕をめぐって」(文教大学女子短期大学部文芸科「文芸論叢」23号)などがある。元和歌文学会会員。 |