講座詳細情報
申し込み締切日:2015-09-10 / その他教養 / 学内講座コード:S11140F
「百人一首の魅力とその作者たち」<4>
- 開催日
- 9/11(金)~10/9(金)
- 講座回数
- 全5回
- 時間
- 14:00~15:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 7,900円
- 定員
- 20
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
世に「百人一首」といわれているのは、藤原定家(1163~1241)が、小倉山荘で百人の秀歌各一首を選び、百枚の色紙に書いたものが後に成書となり「小倉山庄色紙和歌」などと題せられて伝わるうちに誰言うとなく「百人一首」と呼ばれるようになったものである。王朝和歌の精髄を窮めた作品であり、中世以後広く愛され、現在も最も愛唱されている歌集といっても過言ではない。その和歌をまず古注も踏まえ鑑賞し、さらに定家はなぜこの歌を選んだのかを考えてみたい。さらにその歌の作者にまつわるエピソードや他の歌の作品を、さまざまな文学作品を通してみていきたい。
【講座日程】
1. 9/11
「『後撰集』の撰進に携わった歌人、そして拾遺集の歌人へ」
( 42清原元輔・45 謙徳公・46 曽禰好忠)
梨壺の五人の一人である元輔、和歌所別当であった謙徳公(藤原伊尹)のふたりは『後撰集』撰進に深く関わった歌人である。清新な歌を詠んだ好忠は『拾遺集』以下に和歌が載る歌人。第三番目の勅撰集『拾遺集』の歌人に入っていきます。
2. 9/18
「河原院に集う歌人たち」
( 47恵慶法師・48源重之・49大中臣能宣)
もともと雅人源融屋敷であった河原院には融の曾孫安法法師が住んでいる。そこに多くの文人たちが集うことになる。そのなかの三人の歌人を挙げてみていきます。
3. 9/25
「無念の死を遂げた人々」
( 50藤原義孝・51藤原実方・52藤原道信)
義孝は折から流行の疱瘡で夭折。道信も23歳で早逝、実方は任地陸奥国で落馬して亡くなったという。人々に惜しまれ、本人にとっては無念の死であったろう。その三人を挙げてみていきます。
4. 10/2
「女流歌人と一流文化人藤原公任」
( 53 右大将道綱母・54 儀同三司母・55 大納言公任)
二人の女流歌人は深く摂関家と関わりがあった人で共に子息の名に「母」が付いて呼ばれた人である。漢学の教養が深かった儀同三司母(高階貴子)、『蜻蛉日記』の作者である道綱母、そしてこれまで何度も名を挙げた歌人、和歌の主導的地位にあった藤原公任の三人をみていきます。
5 10/9
「聡明な三人の女房」
( 56和泉式部・57紫式部・59赤染衛門)
「和泉式部日記」の作者でもあり、自己の歌集を残した和泉式部、言うまでもなく『源氏物語』の作者である紫式部も自己の歌集と日記作品がある。そしてこの二人に負けず劣らずの赤染衛門は『栄華物語』という歴史物語の作者であり、歌集も存在する。この全く聡明な三人の女房歌人をみていきます。
【講座日程】
1. 9/11
「『後撰集』の撰進に携わった歌人、そして拾遺集の歌人へ」
( 42清原元輔・45 謙徳公・46 曽禰好忠)
梨壺の五人の一人である元輔、和歌所別当であった謙徳公(藤原伊尹)のふたりは『後撰集』撰進に深く関わった歌人である。清新な歌を詠んだ好忠は『拾遺集』以下に和歌が載る歌人。第三番目の勅撰集『拾遺集』の歌人に入っていきます。
2. 9/18
「河原院に集う歌人たち」
( 47恵慶法師・48源重之・49大中臣能宣)
もともと雅人源融屋敷であった河原院には融の曾孫安法法師が住んでいる。そこに多くの文人たちが集うことになる。そのなかの三人の歌人を挙げてみていきます。
3. 9/25
「無念の死を遂げた人々」
( 50藤原義孝・51藤原実方・52藤原道信)
義孝は折から流行の疱瘡で夭折。道信も23歳で早逝、実方は任地陸奥国で落馬して亡くなったという。人々に惜しまれ、本人にとっては無念の死であったろう。その三人を挙げてみていきます。
4. 10/2
「女流歌人と一流文化人藤原公任」
( 53 右大将道綱母・54 儀同三司母・55 大納言公任)
二人の女流歌人は深く摂関家と関わりがあった人で共に子息の名に「母」が付いて呼ばれた人である。漢学の教養が深かった儀同三司母(高階貴子)、『蜻蛉日記』の作者である道綱母、そしてこれまで何度も名を挙げた歌人、和歌の主導的地位にあった藤原公任の三人をみていきます。
5 10/9
「聡明な三人の女房」
( 56和泉式部・57紫式部・59赤染衛門)
「和泉式部日記」の作者でもあり、自己の歌集を残した和泉式部、言うまでもなく『源氏物語』の作者である紫式部も自己の歌集と日記作品がある。そしてこの二人に負けず劣らずの赤染衛門は『栄華物語』という歴史物語の作者であり、歌集も存在する。この全く聡明な三人の女房歌人をみていきます。
備考
※4名未満の場合は非開講になることがあります。
講師陣
名前 | 千葉 覚 |
---|---|
肩書き | - |
プロフィール | 専門は中世和歌文学。「和歌大辞典」(明治書院)、「古語辞典」(福武書店)の各項目を執筆。また「新編国歌大観」(角川書店)では「嘉元百首」を担当。「大和物語諸注集成」(桜楓社)では「大和物語解」を担当。論文では「鎌倉期歌壇における西園寺家の研究」(立教大学「日本文学」32号・36号)、最近では「建礼門院右京丈夫集」(「文教大学女子短期大学部紀要」最終号)を発表。また文教大学女子短期大学部文芸科や国士舘短期大学部国文科の講師を勤め「風物誌」などの民俗学なども担当する。その関係の論文には「七夕をめぐって」(文教大学女子短期大学部文芸科「文芸論叢」23号)などがある。元和歌文学会会員。 |