大学公開講座のセカンドアカデミー

古代において神は‘天にいますわれの父よ’というように人格的存在として信仰された。しかるに、西洋近世の合理的・科学的時代においてこのような神の観念は受け入れがたいものとなる。この課題に挑戦して‘神と理性’の関係に道筋をつけたカント(1724−1804)さらに深く追及したカントの後継者たるシェリング(1775−1854)の所論を考察する。

【講座日程】
1. 9/15 近世合理主義と宗教
2. 9/29 カントにおける神と理性
3. 10/6 カントにおける神と理性(続)
4. 10/13 シェリングにおける神と理性
5. 10/20 シェリングにおける神と理性(続)
6. 10/27 結論：仏教的視点を踏まえて

※4名未満の場合は非開講になることがあります。

名前	村野 宣男
肩書き	－
プロフィール	文教大学女子短期大学部名誉教授。専門は宗教学・宗教哲学。寺に育ったが、その非道徳的実態に疑問を持ち、宗教の意味を極めるべく宗教学を東北大学で学んだ。「宗教と道徳」・「宗教と理性」のテーマを西洋哲学の方法をもって考究してきたが、最近、仏教的視点の重要性を認識している。