大学公開講座のセカンドアカデミー

長期の平安時代にあっては、多くの天皇と后が登場するが、歴史の中でそれぞれの個性的な素顔を見ることができる天皇や后は意外と多くない。今講座では、少なからず時代の制約を受けながらも、各々が異なる歴史的立ち位置から際立った個性を発揮させ、独自の足跡を遺した四人の人物に焦点を絞ります。第1部（天皇編）では、初の幼帝で藤原摂関政治の成立に関わった清和天皇、そして、台頭する源平の武士勢力と対峙した後白河天皇を取り上げます。さらに第2部（后編）では、藤原道長の姉で最初の女院となった藤原詮子（せんし）と、最後に清少納言が献身的に仕えた藤原定子（ていし）の生涯を見つめてみます。

※主要なテーマ／●藤原詮子（せんし）―最初の女院●藤原定子（ていし）―悲劇の后

名前	鈴木 哲
肩書き	日本大学講師
プロフィール	学習院大学大学院修了。日本大学教授を経て、現在同大学講師。主な著書に『怨霊の宴』、『闘諍と鎮魂の中世』など