聖徳大学オープン・アカデミー(千葉県松戸市)で人気の講座 「折り紙で楽しく脳トレ」の授業の様子と、
講師の西川光惠先生へのインタビューを紹介します。
「さあ、皆さん、見ていてくださいよー。」と西川先生の明るい掛け声で授業が始まります。
先生が見本用の大きな紙で、実に楽しそうな表情で、折っていきます。
参加の生徒さん達は、先生のお手本どおりに、折っていきます。
一通りの説明の後、先生は生徒さん側に立ち、声をかけ手をとりながらサポートをします。
受講生が折り方を覚えることができるように、作品は同じものをいくつも作成するように工夫されています。
完成に近づくにつれ、「○○のようだね?」とか「△△だよね。」とかの会話が弾みます。
並行して作成している作品の一つを完成させ、その正体を知って「ホッと」安心したところで本日は終了。
次週は、残りを完成させるとともに、それらを結合した「すごい何か」ができあがります。楽しみです。
最前列で受講していた、小川四郎さん(60歳代)に、感想をお聞きしました。
「折り紙」と簡単に考えていたけど、なかなか難しいですよ。
でも、同じものをいくつも作るように課題が工夫されているので、少しずつ出来るようになってくる感じや、何が出来るのだろうと考えること、作成中は夢中になれることなど いかにも「脳トレ」感があって、
楽しいですね。
小川さん作
CDのクリスマスプレゼント用リース他
教えてもらうテーマが、実際の生活で使えるのもいいです。
前回課題の折り紙リースは、早速、プレゼントするCDの表装用に作成してみました。
西川先生は「心理検査士」でいらっしゃいますが、折り紙との関係はありますか?
教育カウンセラーとして、また、心理検査士としても仕事をしているのですが、折り紙は色々な場面で、カウンセリングや
コミュニケーションの手段に使えます。
たとえば、折り紙は親子関係を深める上で最適です。親は子供の隣で、
同じ方向を向いて色々話しながら折り紙を教えることが出来ます。たとえ、子供が失敗して折紙を破いたりしても、
それが違う何かに見えるならば、方針変更して一緒に楽しみながらそれを作成してもいいのです。子供も大変喜びます。
私がこの授業で、最初から最終形を言わないのも、もし折り方を間違えたりして違うものに見えても、それはそれで
素晴らしい創作になるからです。折り紙に失敗は無いのです。
聖徳大学オープン・アカデミーで講師をされる上での心がけている点を聞かせてください。
先生との交換日記
折り紙は日本の伝統文化です。クリスマスやお正月といった生活の折々に、伝統の温もりや、
人と人の繋がりを感じることができる、いわば、
「生活に潤いが出る折り紙」を皆さんにお伝えできればと思っています。
また、
生徒さんとのコミュニケーションも大切にしています。
授業中はもちろんですが、毎回、生徒さんから質問や感想を
自由に書いていただき、次の授業の時にお返事をするようにしています。
まるで交換日記です(笑)。
授業に参加することで、
1週間の生活のリズムにもなります。
万一、都合が合わない日があっても、次回、来ていただければ大丈夫なように授業内容を工夫しています。
生徒さんに一言お願いします。
この講座が楽しい雰囲気で開催できるのも、いい生徒さんが集まり、
また生徒さんの協力があるからで、本当に感謝しています。ありがとうございます。
最後に、西川先生の今後の夢についてお聞かせください。
「折り紙を使った、潤いのある生活の提案」がライフワークですが、特に「折り紙での異年齢の交流の場づくり」が
次のテーマです。皆さんのご協力よろしくお願い致します。
<<取材後記>>
折り紙を折る西川先生のお顔の表情が、なんとも楽しそうなのがとても印象的でした。
また、生徒さんへの「忘れてもいいのですよー。次の折り方を覚えるために必要なことです。」と
いう言葉を聞いて、私も妙に納得・安心しました。先生の夢 「折り紙での異年齢の交流の場づくり」は
微力ながらもセカンドアカデミーでも応援したいと思います。
(取材:セカンドアカデミー 佐々木)