検索:

トップ > 遊学のガイド > 体験レポートNo.003 我が家を三ツ星レストランにする方法 @昭和女子大学オープンカレッジ


遊学モニターレポート

レポートNo.003 我が家を三ツ星レストランにする方法 S.Aさん(30代・男性)@昭和女子大学オープンカレッジ

セカンドアカデミーを通じて講座を受講なさった方々に、実際の講座の様子をご紹介いただく、『遊学モニターレポート』、 第3回目の今回は昭和女子大学オープンカレッジ『我が家を三ツ星レストランにする方法 ―実践おもてなし料理講座―』を受講なさったS.Aさん(30代、男性)のレポートです。

オシャレな街で公開講座
今回私が受けた講座は昭和女子大学オープンカレッジ『我が家を三ツ星レストランにする方法 ―実践おもてなし料理講座―』です。ズバリ「我が家を三ツ星レストランにする」というフレーズが目に止まり申し込みました。元々貧乏性なので(笑)安くて美味しい物が食べられそう!&最近料理を始めようと思い、流行のニンテンドーDSで「しゃべる!DSお料理ナビ」を購入したのですが、1品も作っていない・・etc これはいい機会にと思いたち、勇気を振り絞って応募してみました。ちなみに私は男性です。上品な奥様方と仲良くやれるかちょっと心配・・。

昭和女子大学オープンカレッジは渋谷駅から東急田園都市線で2つ目のオシャレな街、三軒茶屋の駅から歩いて5分の大変便利な場所にあります。小洒落た店が並ぶ通りをテクテク歩いていくとあっという間に到着しました。施設もできたばかりなのかすごく綺麗で、中に入るとほんのりと新築の匂いのいい香りがします。

受付をすませると綺麗なお姉さんが教室まで案内してくださいました。なんでも昭和女子大学オープンカレッジでは子育てとキャリアアップに関するさまざまな講座を企画なさっているそうでベビーカーに赤ちゃんを乗せた若奥様が多くいらっしゃいました。いいですね。
フランス料理にまつわるエトセトラ
教室につくと本日の先生、鈴木博士さんがいらっしゃいました。料理の講座で男性は珍しいらしく私の顔を見るなり「私、男性大好きなんですよ♪別にそういう意味じゃないですよ♪」と仰っていました(笑)独特な坦々としたオーラがとても素敵です。教室に入るとやはり奥様方ばかりで男は私一人・・。ちょっと緊張・・。

授業はまず鈴木先生の自己紹介から始まりました。鈴木先生はパティスフランス・フードアカデミーを主催している方で、大学卒業後、ヨーロッパ各地で修業なさっていたそうで「失敗しない定番ケーキ100のレシピ」「世界のチーズケーキ―伝統の味とオリジナル26レシピ」などの著書を出版しています。なんでもヨーロッパでの修行中は食費を一切使わなかったことが自慢だそうです。うらやましい・・。

その後「海外のVIPを招くときには、その人の出身地にかかわらず、なぜフランス料理なのか?」といった話から「他の国にはないフランス料理独自の考え方」「育った環境の違いによる牛の肉付きの違い」「料理人の素材に関するこだわり」etc..などなど、とても興味深い話が続き「へぇ~」と感心させられる事ばかりでした。横にボタンがあったら確実にメーター止まってましたね。

人生初のテイスティング
話でばかりではしょうがないとのことで、つづいては「テイスティング」です。テイスティング・・いい響きです。何を隠そうこれが人生初のテイスティングだったのですが、今回のテーマはなんと「お酢」です。・・私、お酢嫌いなんですけど・・。

鈴木先生いわく、「皆様の食卓によく並ぶ○○酢というのは、あまりよろしいものではない可能性が非常に高いと思われる」とのことです。(←実際もっとあやふやなニュアンスでしたが、私の勝手な解釈で)通常長い時間を掛けて、自然に発酵させるものを、機械的に2,3日で行うので、とてもホンモノの味には程遠いと。でもそういった技術があるからこそ安価で購入できるということも否定できないと私は思いますよ(←いちおーフォロー)

本題に戻ってテイスティングですが、小カップに分けられた5種類ほどのお酢(※注:先ほどの○○酢は含まれていません)と共に先生が朝、自宅で焼いてきてくださったクロワッサンが添えられていました。正直、お酢とクロワッサンの組み合わせに「えぇっ!!」と思ったのですが、周りの奥様たちは特に疑問に感じていない様子でしたので、ヨーロッパあたりでは常識なのだと自分を納得させ沈黙です・・。
衝撃のSAPOROSO
恐る恐る一つ目のお酢を口にしてみると、当然お酢なので酸っぱいのですが、その後にツンというなんとも心地よい刺激が口と鼻いっぱいに広がりました。これがホンモノの味なのか!!とちょっと感動。いやな後味が残ったりすることもありませんでした。

その中にフルーツベースのお酢もあったのですが、酸っぱさの中にある仄かな甘さがなんともいえない味でした。先生が焼いてきてくださったクロワッサンも外側がサクサクしていて食感がよく、ちょっとした苦味のアクセントがたまりません。お酢とクロワッサン、何気にタカとユージばりのナイスコンビです。

中でも「saporoso」というバルサミコ酢は別格で、ものすごく濃厚な上にとても味わい深く、少し口に含んだだけで旨み成分がパーッと広がり、これはかなり衝撃でした。その値段にも衝撃を受けましたが(笑)、この味に出会えただけでこの講座を受けた価値が十分にあったと言えます。機会があれば皆様も是非一度ご賞味ください。
実際にお料理に・・
その後は塩などの調味料を使わない、お酢にこだわったソースの作り方、それらのソースを実際にホタテやポーチドエッグ、チョコレートケーキにかけての試食など盛りだくさん内容でした。

正直、お酢のみのソースだと塩に比べて味がはっきりしないので最初は物足りなく感じるのですが、その分すごく繊細な味で、食べ終わってからも心地よい感覚が口に残るのが印象的で、「こういう味もあるんだなあ」と、とても新鮮でした。

最後のデザート、バルサミコ酢がかかったチョコレートケーキですが、鈴木先生のご自宅の庭から摘んできたハーブと共に食しますと、これがまた絶品でまさにタカとユージばりの(以下略)
公開講座を終えて
最初は女性ばかりと思われる講座で、うまくやっていけるのかと不安でしたが、いらぬ心配だったようです。案外そういった事を気にするのは男性の方で、奥様たちはメモを取るのに一生懸命なんですね。

今回は「お酢」を中心に学んだのですが、それ以上に食に関して考えさせられた一日でした。私が日ごろ口にしていたものはなんだったのかと(笑)それとお酢といえば餃子ぐらいしかイメージがなかったのですが、今では完全にチョコレートケーキです(笑)帰宅後、さっそく前述の「saporoso」をネット通販で購入し、アイスにかけて食べてみたのですが、これがまた(以下略)

またおっとりした口調ながら、確かな経験からくる鈴木先生の一言一言に込められた料理や食文化に関する思いが、講座の随所に感じられたのが印象的でした。実際に現場で活躍している方々とこうして交流できるのは日々の生活のよい刺激となり、非常に価値のある一日でした。


↑ページの先頭へ

© MARUZEN-YUSHODO Co., Ltd. All Rights Reserved.